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マネーと常識 投資信託で勝ち残る道

マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
ジョン・C・ボーグル
マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
人気ランキング: 7302位
おすすめ度:
発売日: 2007-08-09
発売元: 日経BP社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

投信を買う前に一読を。
業者の手数料と税金とインフレが、投資のリターンにとっていかに大きな影響をもつのかがよく理解できた。結局、投信の将来のパフォーマンスはわからないということなので、われわれにできるのは、少しでも手数料が低い商品を選ぶことだけなのかという気がしてくる。過去に手数料3%の投信を買っていたことが悔やまれた。

読みやすい構成。インデックスファンドを知らない人に。
前著「インデックスファンドの時代」と主張している内容はほとんど変わらないが、ページ数が少なく、章立ても読みやすく編集してある。投信は買っていても、インデックスファンドを知らない人が多いなかで、投資の知識を深める入門書として価値がある。「インデックスファンドが一番」というしつこいまでの主張には苦笑させられるが、手数料、売買回転率、税金をなど、見過ごされがちな投資のコストの重要性にあらためて気づかされる。最後のほうで、投資資金の5%は楽しんで投資しろと書いてあるが、個人的には5%では少なすぎるような気がする。ジム・クレーマーの言うように20%くらいはリスクマネーに投資していないと、緊張感を保てないのではないか。

投資における「コスト」の重要性を説く
著者はアメリカにおける投資信託(ミューチュアルファンド)の運用会社、バンガード・グループの創始者です。この会社は「投資家の利益最大化」を考えて、「コストが極めて安いインデックスファンド」を中核に投信の直接販売を行っているということで、日本でも何回か紹介されたことがあります。マネックス証券でそのファンドの一部が販売されていて、さらに昨今ではセゾン投信などが同社の商品を組み込んだファンドオブファンズを設定したりしているため、耳にする機会があるかもしれません。

さて、著者の主張は要約すれば結構短く、「投資ではコストを重視すべきで、インデックスファンドがそれには最適だ」となります。しかし、それを数字という冷徹かつ正確に物事を照らすものを用いて何回も何回も「しつこい」程に説かれており、読む者はそれを強く認識させられるようになると思います。

現在、日本では「毎月分配型」のように分配金(配当)を多く出すファンドが人気を集めているようですが、読んだ後にはこれは「税金」というコストが余計にかかる、非合理な商品であるということが認識できると思います。

また、日本の投資信託は新興国などに投資するものが増えた影響とはいえ、昔に比べて「信託報酬」など投資家が負担するコストがどんどん高くなっています。一方、コストの安いインデックスファンドやETFはまだ余り普及しているとはいえません。この本により、日本の投資家にももっとコストがいかに投資活動に影響を及ぼすか、それが安いインデックスファンドがいかに合理的な商品であるのかということを、認識して欲しいと思いました。

ただ、著者はETFを批判的に記したり(商品そのものの欠陥ではなく、投資家の活用法の問題としての指摘なんですが)、海外投資は余り多くすべきではないとも主張(賛否両論あると思いますが)しているので、読む際には若干注意が必要かな、と感じる所もありました。そのため「訳者あとがき」も必読だと思います。


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